2022年 宮守 銀河 Miyamori Ginga(翻訳担当)


宮守 銀河(Miyamori Ginga)

大阪在住
出身:埼玉県 蓮田市
2018年 2月 東北芸術工科大学 卒業論文にて瀬島賞 受賞
     3月 東北芸術工科大学 芸術学部 美術科 総合美術コース 卒業
2021年 3月 株式会社水谷事務所/NPO法人 MERRY PROJECT
       メリー関西支局長 就任
 
現在はサラリーマンをしながら、Webサイトの"NOTE"にて執筆活動をしている。

プロフィール
ただ話を合わせるだけで、コミュニケーションは取れる。
ただ知識を覚えたり、猿真似するだけで仕事はできる。
別にそれは「わたし」じゃなくても取替可能な事だ。
では「わたし」とはいったい何なのか?
そんな空っぽな感情の答えを求めて、藝術論を専攻。

大学では「東洋哲学」と「東洋心理学」を基に「美術教育」を行うというコンセプトで、画家の岡田真宏 教授から指南を受け。 宮沢賢治や吉本隆明を研究し、「より繊細に文章の中の人間の心」を読み解く業(わざ)や「人と心が動く"藝術"とは何か」といった事を学んだ。

以下作品
『自分として生きる』
 幼いときから機械的なやり取りで世の中渡り歩ける事を悟ってしまったもので。そんなもんだから赤の他人が、こうも表面上の態度で変わってしまうのかと、自分が立っていることが怖くなった。 だって機械的に人に話を合わせたり、興味を引き出したり、ケレン味を加えて相手が喜ぶ態度を取るだけじゃあ、機械がやればいいし。何より自我なんていらない。


新しい学問に励むというのもその塩梅に近いものがあって。成功法や一般的に効率の良いやり方に合わせるか。自分の身に馴染むように自らやり方を探っていくかのさじ加減が難しい。 成功法でやるにしてもやらないにしても自分の中で落とし処を見つけないと、記憶した知識がちぐはぐに散らばり、ただ暗記しただけになる。そうではなく、暗記した知識が自分の中でつながり、府に落ちて。学問としての考え方が上手くまとまってこそ初めて自身に身に付いた知恵となり、汎用性や想像力が生まれ、学んだ学問に霊が宿る。


どちらも途方もない時間がかかるもので。 そんなもんだから、急いで失敗したり、本筋を見失い易いのだろう。 まあ、焦らず、他人に振り回されず、本筋に腰を据えてゆっくりやるしかないのだろう。


『縄文の地』
 縄文的文化は劣っていたどころか寧ろ、豊かだったそうで。 東松山を越え、小川町や寄居町に入ると秩父山脈を左に臨みながら、丘と呼んでも良いような小高い山間(やまあい)の林の道を走っていく。 小高い山が多いというのは様々な自然に恵まれ、さぞ豊かな食生活を歩んでいたのだろう。 本当に価値があるものは何か。今一度、考えてみたい氣がする。 風が強く吹く、春の心地好い青空の中を僕はただ走っていく。

『利き手』
 なるほどね。何を思ってか、今日は左手で文章を書いている。 普段使わない手を使うと、右手でものを考える事と左手でものを考える事はこうも違うものかと痛感する。 例え意識的な差別がなくても、右手社会の中で左手の住民は多かれ少なかれ劣等感を抱くよな。 世の中、こんな事だらけで。他者との違いに劣等感を感じるというのは誰もが感じるであろう。 そんなもんだと思い、生活する。 そのそんなもんだと思える事に価値があろう。 一歩ひいてものを見てこそ面白い。

閲覧の多い投稿